バンドの音作りの周波数の揃え方は?ギターの帯域やバランスについて
バンドの音作りって難しいですよね。
ライブや練習の時に「歌い辛いかな?」や「ギターの音大きいかな?」などなど不満に思うことが皆さんよくあると思います。
それはズバリ「バンド全体の音作りがうまくできていないこと」にあります。
今回は少しでもスムーズにライブや練習の時の音作りをできるようにそのやり方を僕の経験と共に話していこうと思います。
バンドの音作りとは
まず音の特性は「大きさ(デシベル)」「高さ(ヘルツ)」「音色(倍音成分の多小)」にわけられます。
この3種類を僕たちの耳が聞き分けているわけですね。
バンドの音作りとはこの3つを足し引きしていくことを言います。
みなさんの耳にもそれぞれ個性があるので音を聞き分けやすい人聞き分けにくい人がいるわけです。
そこで耳で聞かなくても目でも音の特性を見れるようにした下のような周波数グラフがあります。
縦が音の大きさ(デシベル)、横が音の高さ(ヘルツ)です。
音というものは不思議なもので周波数が被ると互いに干渉し合いと聞こえ辛くなるものです。
先程の話で歌い辛いそれぞれの音が聞き辛いなどは周波数を分けてあげることで解決する事が多いです。
これがみなさんが耳にする「住み分け」というやつです。
「住み分け」とは それぞれの特色を生かすことで共存している状態 の事をいいます。
バンドにおける「住み分け」について簡単に説明しますと
高音域 | シンバルなどの金物など |
中音域 | ギター、ボーカル、スネア、ハイタムなど |
低音域 | べース、バスドラ、ロータム など |
という風に住み分け分けられます。
見てわかる通り中音域に集まっていることがわかりますね。
つまり音作りは中音域のコントロールが肝になってくるわけです。
そして人間は可聴域(どの程度まで高い音や低い音が聞こえるか聞き取れる範囲 )というものが存在します。
約20Hz~20,000Hz ですが年を重ねるにつれて狭くなっていきます。
大人はモスキート音が聞こえないなどがいい例ですね。
こちらを見るとだいたい20~1600Hzを下げていますね。
ここまで下げていても可聴域の周波数に隙間が少ないので音が大きく聞こえる要は音圧が上がり迫力が出るということなのです。
周波数の揃え方は?
先ほど周波数の隙間を少なくすると音圧があがると説明しましたが練習やライブですぐできないはずです。
そこで今みなさんが持っているスマートフォンを使います。
どのアプリでもいいですが先ほどの画像みたいに周波数グラフを見れるアプリをインストールしてください。
グラフを確認しながらそれぞれの帯域を足し引きしていけばスムーズに周波数を揃えることができるはずです。
現在のスマホは高性能なマイクが搭載されているので練習の時など使ってみると自分のバンドの状態を確認できるはずです。
ぜひお試しください。
ちなみに僕はデシベルXというアプリを使っています。
ギターの帯域やバランスについて
まずバンドの要はボーカルだと断言します。
同じ帯域に存在するギターの音が大き過ぎたり中音域を出しすぎたりするとボーカルと周波数が被り歌詞が聞きにくくなかったり声自体が聞こえにくくなってしまいます。
もしギターの帯域とボーカルの帯域と被っているようならギターの中音域を下げてあげましょう。
ただ下げればいいというわけではなくボーカルを食いすぎないように中音域を調整するよう意識しましょう。
そしてギターソロやイントロのリフを弾く時、ボーカルがいなくなる時だけ中音域を強調して音量もボーカルとだいたい同じくらいあげれば1曲を通して帯域にバラつきがなくなりバランスがとれます。
要はギターの中音域は出すときは出して引く時は引きましょうということです。
次に大事なのは倍音を足して音の輪郭をぼやかしてあげることです。
アンプにもよりますがマーシャルで説明するとプレゼンスをあげていくととの音の輪郭が少しぼやけてくのがわかると思います。
ぼやかす事により中音域に隙間ができボーカルが聞こえやすくなったりバンド全体の周波数を埋めれるということになるのです。
聞いている人の耳が痛くならないよう注意して調整してください。
画像は僕のギターソロの時のイコライザー画面です。
こちらがバッキングギターの時です。
バッキングの方が隙間があることがわかりますね。
まとめ
というわけで今回は
・バンドの音作りとは
→住み分けを意識してそれぞれの帯域が干渉しないようにする
・周波数の揃え方は?
→スマートフォンのアプリを使っそれぞれの帯域を調整し揃える
・ギターの帯域やバランスについて
→中音域と音量のバランスとる、倍音の調整
でお送りしました。
そして何より僕が一番してほしいことはライブ映像を見る事やフェスじゃなくてライブハウスにいってライブを見て勉強するということです。
何故かというとライブ映像やフェスでは聞けないギターやベース、ドラムの生の音が聞けるからです。
そもそもライブ映像に至ってはマイクで拾った音ですからね。
アンプの音を拾うマイクにも色々癖があるのでライブ映像は僕はあんまり当てにならないかと思います。
一番良いのははライブの前のリハーサルを見ることですが自分の好きなバンドのリハーサルを見れる機会は対バンする以外ではそうそうないですからね。
そして生のいい音に沢山触れて理想に近づけていきその後で自分達の音に変えていってください!
お読みいただきありがとうございました!